土佐丹羽クリニック(旧 土佐清水病院)

土佐清水病院の食事指導について-食物アレルギー

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アトピー性皮膚炎などのアレルギーでお悩みの方は、通院している病院で「食事を含めたアレルギー検査」を受けていらしゃる方も多いのではないでしょうか。

あるお客様からのお話ですが、お子様がアトピーを発症し、大きな病院でアレルゲンテストを行ったところ、卵、小麦、大豆、牛乳などに反応し、その中でも卵への反応が極端に強かったそうです。もちろん毎日の食事からアレルゲンとされる食材を除去していましたが、食べられるものが限られすぎて、子供の発育の心配もしながら大変苦労されたと伺ったことがあります。

土佐清水病院では「食べてもいいもの」「食べてはいけないもの」を具体的にチョイスして食事指導をしています。その説明の中で、丹羽先生は食物アレルギーについて以下のように説明しています。

難病アトピーで苦しんでおられる患者さんの多くは、大病院でいろいろと食事を含めたアレルギー検査を受けておられるのが現実です。
しかし、13歳未満のアトピー性皮膚炎の患者さんでは、確かに30%前後の人が、食事によってアトピー性皮膚炎が悪化しますが、13歳を超えた成人になると、そのパーセンテージはぐっと低くなり、ほとんど見られなくなります。多く見積もっても、成人の場合、食事が原因で皮膚炎の悪化が認められる患者さんは、2~3%しかいない、ということを、まずしっかりと認識してほしいと思います。

土佐清水病院では、13歳未満のアトピー性皮膚炎の患者さんの、約30%に食事アレルギーがあることがわかっていますので、アレルギー反応のでる食品には注意するように指導されます。

食事アレルギーで留意すべきことは、1歳の時に卵がダメでも、4~5歳になると卵アレルギーがなくなる患者さんが非常に多いということです。つまり、アトピー患者さんの食事アレルギーは年齢と共に消えていくということ。事実、13歳を超えると食事アレルギーはほとんど(一部の患者さんのソバアレルギーを除いて)見られなくなるということです。

13歳未満のお子様の食事アレルギーは、食事の用意をするお母様にとっては常日頃除去する食品が含まれていないか確認している必要がありますので、本当に大変なことだと思います。しかしながら、お子様の成長と共に食べられるようになるものが増えていくということがわかりました。「13歳を超えるまで」という一つの区切りが見えて来たのではないでしょか。

丹羽先生はお子さんの成長過程で、アレルギー反応が出た食品を食べられるようになったか試すときに、次のような注意が必要だとおっしゃいます。

まず、六大食事アレルゲン(大豆、卵、牛乳、米、小麦、ソバ)の全てを同時に試すのではなく、卵なら卵、大豆なら大豆を別々に1種類ずつ、1週間から10日間食べて試してみてください。それでかゆい発疹がでたら1週間から10日間、その食べ物をやめ、かゆい発疹が消えたときには、その食物がアレルゲンと考えておやめになればよいでしょう。そして次の食物のテストに移ります。この場合、前回のテストとの期間を1~2週間あけて下さい。
テストした結果、食べても変化がない、止めても変化が見られないときは、食べても良いということです。

ただし、アレルゲンへの反応が非常に激しい体質であると診断をうけている患者さんで、口の上に食事をのせるテストを行うと、ショックを起こす危険性があると警告を受けている患者さんが時折あります。アレルギー反応を起こす食物ではアナフィラキシーショックなど危険な状況もありますので必ず医師の指導に従ってください。

丹羽療法では、症状の悪化を避けるためには、食事のみならず、「疲労」「ストレス」「睡眠不足」を避けることもとても大切なことだと説明されます。「疲労」「ストレス」「睡眠不足」は活性酸素増加の原因となりますので気を付けてください。

 

 

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